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(エヴァ小説)Love is beautiful.第一話:4月~始まりは受難色①~

【20XX年 4月某日】




「おう、シンジ。ワイらまた同じクラスやな。」

「本当?」

「ああ、俺も一緒だぜ!!」

「ケンスケぇ!!」


どうやらクラスは結構上々なようだ。

後は綾波がいればいいんだけど。


「えーと、クラスは・・・っと。」


壁に貼ってあるクラス表を見る。

一組には俺も綾波も載ってない。

二組は、ない。

三組は…ええっとぉ、、あ、あった。

出席番号2番、綾波レイ、出席番号3番、碇シンジ。

よかった、同じクラスだ。

淡い期待に胸を躍らせる僕、だが現実はそうも甘くはない。

第一、僕と綾波は去年違うクラスだったので、まともに話したこともないのだ。

こういうのって、糠喜びなのかな?


「ほら、シンジ行くぞ!!」

「ケンスケ待ってよ!!」




-教室-




うちの学校では、出席番号順に席が並んでいるので、綾波は一つ前の席になっている。

僕は席に着くと、まだ来ていない綾波の席をじっと見つめていた。

早く来ないかなって。


「お、おい、シンジ。お前、綾波が気になるのか?」

「えっ?」


思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

だって、今僕、綾波の事考えていたんだよ!?


「な、何で?」

「だって今お前、綾波の席を見て、黄昏てただろう?」

「えっ?」

「シ、シンジもしかして。」


ふと気がつくとトウジまでもが横にいた。


「ほんまか?シンジ?綾波の事…好きなんか?」

「トウジまでやめてよぉ。」


いつの間にか、僕をからかうような立ち位置になっていた。

多分本当の事を言えば、余計からかわれるんだろうね。

でも、こいつらっていざっていう時は、本当に頼りになるんだけど。

特にトウジとかはさ。


「んで、どうなんや、シンジ。」

「シンジ早く言っちまえって。」

「…えぇ~っと、その、あの。」


言葉に詰まらせる僕、固唾呑んで見守るケンスケ、そして何じゃいって顔で見るトウジ。

おそらく遠くから見ている人は、この異様な雰囲気に気付くだろう。

そして特別仲の良い人以外は、絶対こっちにこないだろうと思う。

でも、約一名、その条件から外れるものがいた。

だがそれに僕はまだ気付いていなかった。


「男なら、はよぉせいや、綾波の事が好きなのか嫌いなのか?」


今だったら、というかもう少し落ち着いていたら、声大きいよとか言えたのに。

この時は、そんな余裕すらなかった。


「えっ、と。す、す、好き…。」

「ま、まじかよ?シ、シンジが綾な・・・」


多分、この瞬間、ケンスケとトウジはある人物の存在に気がついたはずだ。

ただ残念ながら、僕には死角になって見えなかったのだ。

ケンスケは口を塞いで罰が悪そうにしている。

とその時突然、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


「ごめんなさい。男として見られないし、あなたの事よくわからないわ。」


いつもは明るくて、弾んでいる声だけど、今日は少し曇ってる。

…あれ、なんだろう?涙が溢れてくるぞ。

ははは…ははははは…

いつの間にか僕は、自然とうちに向いていた。

そしてその日は、一日中泣いた、と思う。



これが僕と綾波の初めての出会いというか、なんというか、になった。

それは僕にとって、最低最悪の出会いだった。

だが、まだ終わらなかったのだ。

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